ニューヨーク発-カスタマー・エクスペリエンス・マネジメント・ソフトウェアのリーダーであるスプリンクラー・インク（NYSE: CXM）は、2024年4月30日で終了した第1会計四半期の総収益が13%増加し、1億9,600万ドルに達したことを報告した。事業の健全性を示す重要な指標であるサブスクリプション収入も、前年同期比12%増の1億7,740万ドルとなった。
同社の業績は、営業活動による純キャッシュフローが4,170万ドル、フリーキャッシュフローが3,620万ドルと、プラス基調を反映している。Sprinklrの強固な顧客基盤は、それぞれ100万ドル以上を拠出する138の顧客に表れており、前年同期比で20％の伸びを記録している。
株主価値をさらに高めるため、Sprinklrは2024年の自社株買いプログラムをさらに1億ドル拡大した。2024年5月31日現在、同社はすでに1,400万株以上の自己株式を取得している。
また、同社のリーダーシップ・チームも進化しており、創業者で共同CEOのラギー・トーマス氏とともに、トラック・ファム氏を共同CEOに任命した。この戦略的な動きは、技術革新と卓越した運営を相乗させ、成長と拡張性を促進することを目的としている。
Sprinklrの第1四半期のGAAPベースの営業利益は570万ドルで、前年の320万ドルの営業損失から大幅に改善した。非GAAPベースの営業利益も前年同期の1,100万ドルから2,040万ドルへと大幅に増加した。
2024年7月31日に終了する第2会計四半期について、Sprinklrはサブスクリプション収入が1億7,750万ドルから1億7,850万ドル、総収入が1億9,400万ドルから1億9,500万ドルになると予想している。非GAAPベースの営業利益は1650万ドルから1750万ドル、1株当たり非GAAPベースの純利益は0.06ドルから0.07ドルとなる見通し。
2025年1月31日に終了する通期を展望すると、Sprinklrはサブスクリプション収入が7億1400万ドルから7億1600万ドル、総収入が7億7900万ドルから7億8100万ドルになると予想している。非GAAPベースの営業利益は1億400万ドルから1億500万ドル、1株当たり非GAAPベースの純利益は0.40ドルから0.41ドルを見込んでいる。
Sprinklrの統一された顧客体験管理プラットフォームの提供へのコミットメントは、新製品とAI機能への継続的な投資によって強調されている。同社の業績と、自社株買い戻しプログラムの拡大や新共同最高経営責任者（CEO）の就任を含む戦略的イニシアチブは、同社のプレスリリース声明に基づいている。
その他の最近のニュースとしては、カスタマー・エクスペリエンス・マネジメント・プラットフォームで注目されるSprinklr社が、2024年4月1日付でアミタブ・ミスラ氏を新CTO（最高技術責任者）に任命した。アドビでエンジニアリング担当副社長を務めていたCTOは、同社のグローバルな研究開発を指揮する。この戦略的な動きは、Sprinklrがそのプラットフォームを進化させ、エンタープライズソリューションの進化する状況をナビゲートすることを目指すものである。
財務ニュースでは、ローゼンブラット証券がSprinklrの見通しを修正し、目標株価を引き上げる一方、「買い」のレーティングを維持している。この修正は、2025年度の売上高が前年比10％増、サブスクリプション数が同11％増となることを示唆した同社の最近の財務情報開示を受けたもの。
さらに、KeyBancはSprinklrのカバレッジをオーバーウェイトで開始し、ソーシャルメディア管理ソフトウェア市場のリーダーとしての同社のポジションを強調している。KeyBancの分析によると、Sprinklrの包括的な機能は、AIの積極的な統合と相まって、高い顧客価値と限られた競争の市場セグメントで有利な位置にあるという。
KeyBancは、Sprinklrの包括的な機能とAIの積極的な統合が、顧客価値が高く、競合が限られた市場セグメントにおいて有利に働くと分析している。
InvestingProの洞察
Sprinklr Inc. (NYSE: CXM)は、力強い収益成長と株主価値向上を目指した戦略的取り組みにより、有望な会計年度のスタートを切った。InvestingProのデータによると、Sprinklrの時価総額は29.3億ドルで、2024年第4四半期時点の過去12ヶ月間で75.5%という素晴らしい売上総利益率を示している。この財務の安定性は、同期間の18.47%の収益成長にも反映されており、堅調な業績を示している。
InvestingProのヒントは、SprinklrがPER 57.05、PEGレシオ0.31と、短期的な収益成長率に比して低いPERで取引されていることを示唆している。さらに、最近の市場のボラティリティにもかかわらず、Sprinklrの流動資産は短期債務を上回っており、同社に強固な財務的クッションを提供している。
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