マイアミ発 - MIRA Pharmaceuticals, Inc. (NASDAQ: MIRA)は本日、経口ケタミン類縁体であるKetamir-2の新たな前臨床試験結果を発表し、従来のケタミンによく見られる精神病症状を伴わずに治療効果が得られる可能性を示した。従来のケタミンとは異なり、ケタミール-2は動物モデルにおいて、しばしば統合失調症に関連する行動である運動過多を誘発しなかった。
神経学的および神経精神医学的治療を専門とする同社は、2024年末までにケタミール-2の治験新薬承認申請を米国食品医薬品局（FDA）に提出する準備を進めている。この申請は、臨床試験の開始に向けた重要なステップとなる。
MIRA社がBiotrial社と共同で行った研究は、マウスの自発運動活性に焦点を当てたものである。従来のケタミンはドーパミンの放出を増加させ、統合失調症患者に見られるような過活動や精神病症状を引き起こすことが知られていた。しかし、ケタミール-2はこのような作用を示さなかったことから、ヒトへの投与がより安全である可能性が示唆された。
この研究結果は、精神疾患や疼痛管理の治療に役立つ可能性があり、患者に優しい選択肢を提供できる可能性がある。MIRA社のCEOであるErez Aminov氏は、従来のケタミンに代わるより安全で効果的な選択肢を提供することで、メンタルヘルス治療を前進させるという同社のコミットメントを表明した。
現在、ケタミール-2の安全性と有効性を裏付ける研究がさらに進められており、癌性疼痛やPTSDなどの症状への応用の可能性が広がっている。MIRA社のチーフ・サイエンティフィック・アドバイザーであるItzchak Angel博士は、Ketamir-2の薬理学的プロファイルの理解を深める上で、このデータの価値を強調した。
MIRA社は、米国、カナダ、メキシコにおけるKetamir-2の独占販売権を有しており、また、様々な精神神経疾患を対象とした新規の経口大麻類縁化合物であるMIRA-55の研究を行っている。
この記事の情報はプレスリリースの声明に基づいています。Ketamir-2およびMIRA-55は現在、前臨床開発段階にあり、開発を成功裏に完了し、FDAの承認を得られる保証はない。
その他の最近のニュースとして、MIRA Pharmaceuticals社は治験薬であるMIRA-55とKetamir-2の開発において大きな進歩を遂げた。米国麻薬取締局（DEA）は、神経障害性疼痛、不安、早期認知症に伴う認知機能低下を対象に研究中のMIRA-55を規制薬物に分類しないことを承認した。この規制上の利点により、同薬の研究開発プロセスが簡素化される。
MIRA Pharmaceuticals社はまた、治療抵抗性うつ病などに対する超高速抗うつ効果を評価中の経口ケタミン類縁体であるKetamir-2についても前進している。
同社はメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターと、がん性疼痛およびうつ病治療に対するケタミール-2の前臨床試験を開始するための協議を進めている。この提携の可能性は、ケタミル-2の可能性を検証し、その用途を拡大する可能性がある。
さらにMIRA Pharmaceuticals社は、重度の心的外傷後ストレス障害（PTSD）、うつ病、神経障害性疼痛の治療薬としてのケタミル-2の前臨床試験の進行を発表した。同社は年内の米国食品医薬品局への新薬承認申請提出に向けて取り組んでいる。
MIRA Pharmaceuticals社はまた、癌性疼痛に対するケタミル-2の有効性を研究するための共同研究を模索しており、これによりヒト臨床試験の開始がさらに早まる可能性がある。
InvestingProの洞察
MIRA Pharmaceuticalsが精神神経治療の領域で革新を続ける中、財務の健全性と市場パフォーマンスは投資家にとって重要な要素である。InvestingProのデータによると、MIRAの時価総額は1,060万ドルと控えめで、競争の激しい製薬業界における同社の現在の地位を反映している。
同社のPERはマイナスで、2024年第1四半期時点の直近12ヵ月間の調整後PERは-0.86であるため、投資家は慎重になるかもしれない。これは、MIRAが現在利益を上げていないことを示唆しており、医薬品開発段階にあるバイオテクノロジー企業によく見られるシナリオだ。さらに、同社の株価はボラティリティが大きく、2024年半ば時点の1年間の株価トータル・リターンは-90.34%と急落している。
こうした課題にもかかわらず、MIRAにはInvestingPro Tipsが強調する財務上の強みがいくつかある。同社は貸借対照表上、負債より現金の保有が多く、継続的な研究開発資金に柔軟性と弾力性をもたらす可能性がある。さらに、MIRAの流動資産は短期債務を上回っており、同社の当面の財務的コミットメントを満たす能力を示している。
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Ketamir-2の成功は、同社の財務的軌道に大きな影響を与え、初期投資家に大きな報酬をもたらす可能性があるため、MIRA Pharmaceuticalsの旅は注目すべきものである。
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