木曜日、ベアードはブラックベリー・リミテッド(NYSE:BB)の中立レーティングを維持したが、目標株価を前回の3.50ドルから3.00ドルに引き下げた。この修正は、ブラックベリーが2025年度第1四半期決算を発表し、アナリスト予想に沿った第2四半期ガイダンスを発表したことを受けたもの。同社はまた、2025年度通期のガイダンスも再確認した。
ブラックベリーは最近の決算開示で、2025会計年度第1四半期の業績が予想を上回ったことを明らかにした。さらに、同社の第2四半期のガイダンスはベアードが設定した予想に合致した。2025会計年度の予想が据え置かれたことは、ブラックベリーの財務見通しが安定していることをさらに強調している。
同社は、四半期ベースで2,000万ドルの追加削減を確認した継続的なコスト削減努力など、ブラックベリー社内のいくつかの前向きな進展を強調した。また、10月までに異なるセグメントごとに独立した財務情報を提供することを目指した事業分離のロードマップも、重要な前進として注目された。
ブラックベリーが、さまざまなレガシーOEM（相手先商標製品製造会社）や電気自動車の新興企業とのIoT（モノのインターネット）契約の獲得に成功したことも、重要な注目点だった。さらに、同社は年間経常収益（ARR）の改善を確認し、目に見えにくいサイバーセキュリティ製品やソリューションへの注力を強めている。
ベアードは、ポジティブな企業行動とブラックベリーのIoT動向と展望の有望な側面を認めたが、同社のスタンスは依然として慎重である。ベアードの声明は、ブラックベリーの進歩に対する認識を示唆しているが、より実質的な成果が示されるまでは慎重なアプローチが勧められる。
その他の最近のニュースでは、ブラックベリー社が、主にサイバーセキュリティ・サービスに対する需要の高まりにより、ウォール街の予測を上回る好調な第1四半期の売上高を計上した。
同社の5月31日に終わる四半期の売上は1億4400万ドルに達し、アナリストのコンセンサス予想1億3410万ドルを上回った。ブラックベリーは、第2四半期の売上高を1億3,600万ドルから1億4,400万ドルと予想しており、サイバーセキュリティ部門は8,200万ドルから8,600万ドルの寄与を見込んでいる。
最近の動きとして、ブラックベリーは年次株主総会で7人の取締役を選出したと発表し、同社の方向性とガバナンスに対する株主の信頼を示した。ブラックベリーはまた、CylanceMDRサービスの拡張を発表し、企業の特定のニーズに合わせた3つの新しいサイバーセキュリティ・パッケージを導入した。
さらにブラックベリーは、取締役会のメンバーであるローリー・スマルドン・アルサップが再選を目指さないことを発表し、後任候補としてロリ・オニールが指名された。
パートナーシップに関するニュースとして、BlackBerry QNX と ETAS GmbH は、統合ソフトウェアソリューションのマーケティングおよび販売で提携し、ソフトウェア定義の自動車におけるセーフティクリティカルな機能の開発を加速します。これらの最近の動きは、エンタープライズ・ソフトウェアとIoTを中心に事業戦略を進化させるブラックベリーの継続的な取り組みを浮き彫りにしている。
InvestingProの洞察
ベアードによるブラックベリー・リミテッド（NYSE:BB）の最近の評価を踏まえ、同社の財務指標と市場パフォーマンスを詳しく見てみると、投資家にとってさらなる背景が見えてくる。InvestingProのデータによると、ブラックベリーの時価総額は現在13.1億ドルで、2024年第4四半期時点の過去12ヵ月間で30.03%の収益成長を遂げている。この成長にもかかわらず、同社のPERは-9.91であり、アナリストはブラックベリーが今年利益を上げるとは予想していないことを示している。さらに、株価は52週安値付近で取引されており、割安の可能性を示唆している。
インベスティング・プロの2つの重要なヒントは、ブラックベリーが中程度の負債を抱えながら経営していることと、昨年株価が大幅に下落したことで、ベアードの慎重なスタンスと一致していることを強調している。同社は株主に配当金を支払っていないが、IoT契約とサイバーセキュリティ・ソリューションへの注力は、同社の再建戦略において極めて重要である可能性がある。より深い分析をお求めの投資家の皆様には、インベスティング・プロの追加情報をご覧いただけます。インベスティング・プロでは、特別クーポンコード「PRONEWS24」をご利用いただくと、年間または隔年のプロおよびプロ+購読料がさらに10%割引となります。
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