[ロンドン 21日 ロイター] - 英国のハンコック保健相は21日、新型コロナウイルスの感染者とその接触者を追跡するシステムが6月1日までに稼働し、感染再拡大のリスクを抑えながら封鎖措置を緩和することが可能になると確信していると表明した。
英政府は現在、近距離無線のブルートゥースを利用したスマートフォンの追跡アプリの実証試験をイングランド南部のワイト島で実施、地元住民の半数以上がダウンロードしているという。
ハンコック氏によると、新型コロナ感染が判明した人と接触があった人に電話と電子メールで通知する従来型の追跡システムの運用も同時並行で進めており、電話とメールを使って人力で接触者を追跡する要員として2万4000人を採用したという。
ただ、追跡システム導入の遅れについて批判もある。野党の議員らは、英国家医療制度(NHS)が開発したスマホの追跡アプリを英全土で導入する計画は、当初予定の今月半ばから後ずれしたと指摘している。
海外では、複数の国で20日に米アップル (O:AAPL)とアルファベット (O:GOOGL)傘下のグーグルが共同開発した新型コロナ感染追跡アプリの利用が始まった。両社は英国でのアプリ提供について、英政府と協議を続けていると明らかにしている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200522T011500+0000