[上海 11日 ロイター] - 中国の政府系シンクタンク、中国情報通信研究院(CAICT)によると、2021年2月の中国のスマートフォン出荷台数は、前年同月比236.6%増の2130万台だった。
新型コロナウイルス危機から順調に回復していることが浮き彫りとなった。
2020年2月の販売台数は630万台。2019年2月の販売台数(1490万台)も上回っており、中国のスマートフォン出荷が、新型コロナ流行前の水準に戻ったことを示している。
ただ、スマートフォン業界は、世界的な半導体不足の問題に直面している。
車載半導体に加え、多くのタイプの半導体やハードウエアが不足しており、中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)の幹部は2月下旬、半導体が「極度に不足」しているとソーシャルメディアに投稿した。
米政府の制裁対象となっている中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の生産能力が低下したことを受けて、シャオミなど一部の中国のスマートフォンメーカーは昨年終盤に販売拡大を見越して増産に動いており、アナリストは、これが半導体不足の一因になったと指摘している。