[ジュネーブ 12日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は12日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した1回接種タイプの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認した。
WHOが承認した新型コロナワクチンは、米ファイザー・独ビオンテック、英アストラゼネカ・オックスフォード製に次いで3例目となる。
テドロス事務局長は「新型コロナに対する安全かつ有効な新たなツールによって、パンデミック(世界的大流行)制御に一歩近づく」と指摘。WHOが承認したワクチンは平等分配のための枠組み「COVAXファシリティー」を通じて各国に配布されると述べた。同時に、全世界にワクチンが行き渡らなければ「新たなツールがもたらす希望は実現しない」と釘を差した。
WHOで上級顧問を務めるブルース・アイルワード氏は、超低温保存が不要なJ&Jのワクチンは「パンデミックの被害に苦しむ一部の国々に一段と適している」とした上で、COVAXは同ワクチンを5億万回分以上受け取ることで合意していると明らかにした。
欧州連合(EU)も11日にJ&J製ワクチンを承認している。
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