[台北 15日 ロイター] - 台湾は15日、台北市などで新型コロナウイルスの警戒水準を引き上げた。台湾全域での新規感染者が180人と急増したことに対応する。
今後2週間、映画館など娯楽施設は閉鎖。家族などの集まりも屋内で5人、屋外で10人の上限が設けられる。屋外でのマスク着用も初めて義務付けられる。
バーやナイトクラブなどには休業命令がすでに出されていた。
陳時中・衛生福利部長は、感染症を抑えるにはこうした措置が必要、との考えを示した。
一方、オフィス、学校、レストランは閉鎖を求められていない。北部・新竹市の半導体産業の集積地域は規制対象ではない。世界的に供給が不足する半導体の輸出には影響しない見通し。
人口約2400万人の台湾でこれまで報告されたコロナ感染者は1500人に満たない。ほとんどは国外から持ち込まれたもので、ここ最近の感染増に国内では動揺が広がっている。
ワクチンは米モデルナと英アストラゼネカから調達予定だが、限られた数のアストラゼネカ製が届いたのみで、接種率は低い。