[ジュネーブ 27日 ロイター] - 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のケリー・クレメンツ副高等弁務官は27日、年末までに最大で50万人のアフガニスタン人が国外に退避する可能性があるとし、近隣諸国に国境開放を維持するよう求めた。
アフガニスタンでの危機的状況が続く中、数千人のアフガニスタン人が毎日イランに入国していると報告されているほか、貿易業者などによるアフガニスタンとパキスタンとの行き来が続いていると指摘。最悪シナリオとして「域内で約50万人の新たな難民が発生することを想定している」とし、この数字にはイラン、パキスタン、中央アジアへの退避も含まれているとした。
現時点ではアフガニスタン人の大規模な退避は見られないが、アフガン国内の状況は想定以上に急速に変化しており、ここ数日はパキスタンへの退避が「わずかに増加」しているとした。