[北京 14日 ロイター] - 北京市は、陸路の通関鉄続き所がある国境地域を最近訪れた人は首都への往来を避けるよう勧告した。中国では1カ月にわたり新型コロナウイルス感染拡大が続いており、国は海外からのウイルス流入を懸念している。
北部のロシア・モンゴル国境地域にある黒河、エレンホト、エジン旗は10月半ば以来全土で見られる感染拡大の中でも最悪の被害が出ている。症状が確認された国内感染者は1200人を超えている。
中国の感染者数は多くの諸外国に比べて少なく、最近の感染拡大を制御している地域も複数あるが、国は地域のクラスター(集団感染)に対して「ゼロトレランス(感染を一切容認しない)」政策を取っており、国境など感染リスクの高い地域で厳しい措置を講じている。
北京日報は12日、北京市は過去2週間以内に陸路の国境通関手続き所のある行政区を訪れた場合は11月17日以降、不要不急の目的で首都に入らないよう推奨したと伝えた。
具体的な措置の内容は報じていないが、首都に入る場合は過去48時間以内の陰性証明が必要になると伝えた。