[シンガポール 30日 ロイター] - シンガポールは30日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の検証を進め、市中感染のリスクを減らすために旅行者や最前線の労働者への検査を増やす方針を明らかにした。感染対策の緩和措置は延期する。
オン・イェクン保健相は、ワクチン接種済みの人に認めている隔離なし入国の対象国拡大は現時点で見送り、ソーシャルディスタンス対策を維持する考えを示した。
記者会見で「大きな不透明性に直面している時には、賢明な措置だ」と述べた。国内ではオミクロン株は確認されていないという。
渡航者の検査では米サーモフィッシャー製のPCR検査キットを優先して使用する。同社の検査キットはオミクロン株の検出が可能とされている。