[北京 27日 ロイター] - 中国国内で症状のある新型コロナウイルス新規感染者が再び増加している。新規感染の大半は、ロックダウン(都市封鎖)5日目に入った西安で報告されている。
西安では26日、症状のある新規の市中感染者が150人となった。前日は155人。市内・市外への移動は厳しく制限されている。
西安の今月9─26日の感染者は635人。オミクロン株の感染はまだ確認されていない。
27日の公式統計によると、26日に報告された症状のある中国国内の市中感染者は162人。前日は158人だった。死者は報告されていない。
症状のある国内の市中感染者は、無症状感染者を除く統計の発表が始まった2020年3月末以降で最多となった。
西安は北京から飛行機で2時間。市外に出るには、雇用主や地元当局の承認が必要。必需品の買い物は2日おきで、出掛けられるのは一世帯当たり1人。必要不可欠な仕事や急用で雇用主や地元当局の承認が得られた場合を除き、外出は禁止される。
市内全域では道路や建物の消毒作業が行われており、住民は消毒後の植物に触らないよう注意を受けている。27日には新たな大規模検査を開始した。