[ニューデリー 4日 ロイター] - インドの新型コロナウイルス感染による死者数が4日、50万人を超えた。ただ、多くの専門家は、一部地域で未集計分があり、実際は公式数を大幅に上回ると指摘している。
インドの死者数は世界で4番目に多い。当局データによると、デルタ株の感染拡大により、昨年7月に死者は40万人に達した。
インド経営大学院アーメダバード校のチンメイ・トムベ助教授はロイターとのインタビューで、サイエンス誌に掲載された同氏の共同研究について説明。研究で使用した3つのデータに基づくと国内の新型コロナ死者は2021年年央までに300万人に達していたと推定できると語った。
一方、インド政府は先月、国内の出生や死亡届の制度はしっかり整っており、この研究結果には根拠がないと指摘した。
各州は、それぞれの地区から収集したデータに基づき死者数を記録している。ここ数カ月、一部の州は死者数を修正している。多くの場合、当局は登録の遅れやその他の管理上の不備を修正の理由としている。
公式データによると、インドの新型コロナ感染者数は4195万人に達しており、米国に次いで世界で2番目に多い。
保健省によると、4日時点の死者は50万0055人。過去24時間以内に報告された死者は1072人だった。