[東京 9日 ロイター] - 松野博一官房長官は9日午後の会見で、岸田文雄首相が小池百合子東京都知事と同日会見した際に、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大に対応するため、新たな臨時医療施設について提案と明らかにした。
松野官房長官によると、臨時の医療施設の確保は東京都が担当し、そこで医療業務に従事する人材の確保は国が支援することを提案したという。また、岸田首相はその場で、1日100万回のコロナウイルスワクチンの接種加速に向けた東京都の協力を小池知事に要請した。
一方、北京冬季五輪に参加した日本選手団に対し、同大会でインストールが義務付けられている健康管理アプリについて、帰国途中の機内で削除することを徹底するよう8日にスポーツ庁を通じて指示したと説明。松野官房長官は、本人の同意があれば帰国後に専門家が携帯電話を検査し、クレンジング対応を行うとも述べた。
欧米諸国では情報抜き取りへの懸念が浮上し、使い捨ての機器を持ち込むことにしている例も多かった。
松野官房長官によると、3月のパラリンピック大会に参加する選手団には代替機器が貸与され、個人端末は使用しないように求めるという。