[シンガポール 1日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。中国の新型コロナウイルス規制強化によって世界第2位の石油消費国である同国の需要が鈍るとの懸念が強いが、ドルの下落を受けた買いが相場を押し上げた。
北海ブレント先物1月限は0406GMT(日本時間午後1時06分)時点で0.73ドル(0.8%)高の1バレル=93.54ドル。12月限は1%安の94.83ドル。
米WTI先物は0.58ドル(0.7%)高の87.11ドル。
ブレント、WTIは10月全体でともに5月以来のプラスとなった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の日量200万バレルの減産決定が相場を押し上げた。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は「原油価格はドルの下落につれて序盤の下げから切り返した。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、アジア時間では世界の主要株式市場が上昇している」と指摘した。
「OPECプラスの今後の減産と、米国の記録的な石油輸出も原油相場を支えている」と分析した。