[1日 ロイター] - 米アップルサプライヤーの台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業は1日、iPhone生産主要拠点の中国河南省鄭州工場で働く従業員のボーナスを4倍に増やしたと明らかにした。新型コロナウイルス抑制策を巡る不満を和らげる。
対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の同工場公式アカウントによると、スマートフォンを含む電子機器製造を担当する部門の従業員に対する11月の1日当たりボーナスが400元(54.72ドル)に引き上げられた。従来は100元だった。
鄭州工場は約20万人の労働者を雇用。施設内の厳しいコロナ対策に対する労働者の不満でこのところ揺れていた。
ロイターは10月31日、関係筋の話として、同工場で生産するiPhoneの11月出荷量が最大3割減少する可能性があると伝えた。
元々のボーナス制度は地元政府系紙の河南日報が報じていた。
鴻海はまた、「徐々に秩序立った生産を再開」し、「従業員の苦労に感謝する」ため、25日以上勤務した従業員に最大5000元の月間ボーナスを付与すると表明。従来は最大1500元だった。
11月中に休暇を諦めるなど「全力」を尽くした従業員には、月間で計1万5000元以上が支払われる可能性がある。一般的な鴻海従業員の月給は3000─4000元という。
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