米国を拠点とする暗号通貨擁護団体Stand with Cryptoの会員数が100万人を突破した。CoinbaseのCEOであるブライアン・アームストロング氏が支援するこのグループは、デジタル資産に対する新たな規制の枠組みを提唱し、暗号に優しい政策を支持して政治的な結果に影響を与えることを目指しているため、会員数が急増した。
大手暗号通貨取引所プラットフォームであるCoinbaseは、政治分野に積極的に関与しており、クリプト推進派の政治活動委員会Fairshakeに2500万ドルを寄付している。この動きは、リップル社やアンドリーセン・ホロウィッツ社など、業界の他の重要なプレーヤーからの献金に匹敵する。
同団体の会員数が増加した背景には、暗号資産に関するSECの会計公報を覆そうとした法案に対するジョー・バイデン大統領の最近の拒否権発動に対するコミュニティの反応がある。さらに、ホワイトハウスの反対やゲーリー・ゲンスラーSEC委員長の警戒にもかかわらず、超党派の支持を得て下院を通過した、デジタル通貨の新たな法的枠組みを提案する共和党提出の法案への支持もある。
Stand with Cryptoはスウィングステートに重点を置いており、ジョージア州では24,000人近く、アリゾナ州では16,000人以上の会員を誇っている。
アームストロングは、暗号通貨問題に対する超党派の支援の重要性を強調し、グループは大統領候補を支持していないと述べた。また、超党派の支持を考慮すれば、バイデン氏の拒否権は「政治的な悪手」だと批判した。アームストロング氏は、暗号通貨ユーザーの潜在的な投票力は大きく、推定5200万人のアメリカ人が暗号通貨に関与していると指摘した。
ホワイトハウスとバイデン陣営は、これらの動きについてコメントしていない。しかし、バイデン陣営は暗号通貨分野への働きかけを強めていると伝えられており、ドナルド・トランプ前大統領の陣営は先月、暗号通貨による寄付を受け入れると発表した。バイデン陣営は、現在そのような寄付を受け付けているかどうかは明らかにしていない。
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