[パリ 31日 ロイター] - 仏銀行大手BNPパリバ (PA:BNPP)が発表した第3・四半期決算は8.8%の減益と、市場予想よりも良好な内容となった。
フランス経済の拡大で融資が増えた他、投資銀行部門も好調だった。
同行はすでに2020年の利益目標を下方修正している。今年初めには投資銀行部門の新たなコスト削減を発表した。
第3・四半期の純利益は19億4000万ユーロ(21億6000万ドル)。株式売却益で収入が増えた前年同期は21億2000万ユーロだった。
ロイターがまとめた純利益のアナリスト予想は18億ユーロだった。
同行は「景気は鈍化しているが、特にフランスをはじめとする欧州はプラス成長を維持しており、第3・四半期はすべての営業部門で事業が上向いた」と表明した。
法人・機関投資家部門の税引き前利益は13.5%増。特にクレジットやプライマリー分野が好調だったほか、為替取引も上向いた。
ただ同部門の引当金は前年同期から1億3000万ユーロ増加した。
フランスのリテール部門の税引き前利益は5.2%増。コスト削減を継続し、融資が5.9%増えた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191031T091108+0000