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独IFO業況指数、5月は前月の過去最低水準から回復 封鎖措置緩和で

発行済 2020-05-25 18:19
更新済 2020-05-25 19:09

[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所が発表した5月の業況指数は79.5と、過去最低水準および過去最大の低下幅を記録した前月から回復した。新型コロナウイルスの感染抑制措置が徐々に解除されるとともに、企業はより楽観的になっている。

4月のIFO業況指数は74.2に下方修正された。ロイターがまとめた市場予想は78.3だった。

レメンス・フューストIFO所長は声明で「4月は壊滅的な状態だったが、ドイツ企業の業況は持ち直している」とした上で、「今後数カ月の見通しはかなり改善している」と指摘した。

新型コロナの感染拡大を食い止めるために3月中旬に導入されたロックダウン(都市封鎖)によりドイツの国内総生産(GDP)は第1・四半期に2.2%減となり、2009年以来の大幅なマイナス成長に沈み、ドイツ経済はリセッション(景気後退)に陥った。エコノミストらは第2・四半期にさらに大幅なマイナス成長になると予想している。

ドイツ政府は今年の経済成長がマイナス6.3%と、第2次大戦以降の最悪記録を更新すると予想している。

IFO経済研究所のエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は、IFOは第2・四半期のドイツ経済が2桁のマイナス成長になると予想していると述べる一方、企業は経済活動の再開とともに輸出の落ち込みがやや緩和されるとみていると指摘した。

「ドイツ経済はトンネルの先にある光が見え始めている」との見解を示す一方、「しかし、われわれは楽観的と言うには程遠い」と語った。

エコノミストらは、経済が新型コロナ危機前の水準に回復するのは早くても来年になるとみている。

INGのエコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏は「ロックダウンがさらに段階的解除され、感染拡大の第2波が来ないという良好なシナリオでも、ドイツ経済が2022年より前に新型コロナ危機前の水準に戻ることはなさそうだ」との見解を示した。

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