[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイットが1日発表した6月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.4と、5月の39.4から上昇し、速報値の46.9も上回った。新型コロナウイルス流行に伴って導入された制限措置の緩和が広がったことを受けた。
PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
生産指数は35.6から48.9に上昇した。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ユーロ圏製造部門が力強い初期の回復局面にあるとの兆候がさらに増した」と指摘。「経済が今後数カ月さらに足場を固めるとの期待が強まる中、今後1年間に対する期待も急激に回復した」と述べた。
向こう12カ月の楽観度を測る将来生産指数は44.6から57.3に上昇した。
ただ、その他全ての指数は引き続き50を下回っており、回復局面が緩慢で息の長いものとなる可能性を示唆している。