[東京 16日 ロイター] - 財務省が16日発表した8月貿易統計速報は、貿易収支が2483億円の黒字だった。貿易収支のうち輸入が事前予想を上回る減少となり、2カ月連続の黒字となった。ロイターの予測中央値は375億円の赤字だった。
8月の輸出は前年比マイナス14.8%と21カ月連続で減少した。輸入は前年比マイナス20.8%で、16カ月連続の減少となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な経済活動の停滞が響いた。輸出入とも下落率は7月よりは縮小した。
ロイターがまとめた輸出の事前予想は前年比マイナス16.1%、輸入はマイナス18.0%で、輸入の下落率は予想を上回った。
輸出の主な減少品目は自動車が前年比マイナス19.4%、鉱物性燃料がマイナス68.8%、船舶がマイナス57.3%だった。輸入は、原粗油が前年比マイナス52.5%、液化天然ガスがマイナス44.2%、石炭がマイナス42.3%となった。
地域別では、米国向け輸出が前年比マイナス21.3%と13カ月連続の減少となった。一方、中国向け輸出は前年比プラス5.1%と、2カ月連続の増加だった。
(山口貴也 編集:青山敦子) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200916T003847+0000