[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した1月の対米証券投資統計によると、海外投資家の米国債保有高は7兆1190億ドルと、前月から約490億ドル増え、昨年7月以来の大幅増となった。景気回復期待から利回りが上昇する中、日本と中国による買い増しが目立った。
国別の米国債保有高は、海外勢で首位の日本が1兆2760億ドルで、前月の1兆2510億ドルから増加。2位の中国の保有高は1兆0950億ドルと、前月の1兆0720億ドルから増加した。
1月末時点で米10年債利回りは1.094%と、月初の0.917%から大きく上昇した。
一方、取引ベースでは、海外勢による1月の米国債投資は489億7000万ドルの売り越し。売り越し額は前月の206億9000万ドルから大幅に増えた。米国債は過去11カ月のうち8カ月で買い越しとなっている。
海外勢による米国株投資は119億7800万ドルの買い越し。買い越し額は前月の783億0100万ドルから大幅に減少したが、買い越しは9カ月連続となった。