[東京 19日 ロイター] - 内閣府は2020年10─12月期国内総生産(GDP)の2次速報値を受けて、GDPキャップを発表し、推計結果はマイナス3.5%、およそ20兆円の需要不足となった。1次速報値の後に発表されたマイナス3.3%からさらに需要不足が拡大した。
新型コロナウイルス感染拡大による影響で昨年4─6月にはマイナス10.6%までマイナス幅が拡大し、その後は徐々に縮小。10-12月期は7─9月期のマイナス6.0%から縮小した。コロナ前の19年10─12月期は消費増税の影響で消費が縮小し受給ギャップはマイナス1.6%と需要不足に陥ったが、現状ではまだそれ以上のギャップとなっている。
GDPギャップは、実際のGDPと潜在GDPの差を潜在GDPで割った値。内閣府ではGDPギャップの大きさについては、前提となるデータや推計方法によって結果が大きく異なるため、相当の幅をもってみる必要があるとしている。
(中川泉 )