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世界粗鋼生産、8月は前年比-1.4% 約1年ぶりの減少

発行済 2021-09-24 18:23
更新済 2021-09-24 18:27

[ロンドン 23日 ロイター] - 世界鉄鋼協会(WSA)が23日に公表した統計によると、8月の世界粗鋼生産は前年同月比1.4%減の1億5680万トンとなった。減少は2020年7月以来。最大の生産国である中国の当局が汚染対策を進める中、向こう数カ月はさらに減少する公算が大きい。

中国の生産は13.2%減の8320万トンだった。

キャピタル・エコノミクスのチーフコモディティーエコノミスト、キャロライン・ベイン氏は「中国当局が積極的に生産減を推進しているのを考慮すると、今後数カ月のさらなる減少が見込まれる。しかし、中国当局がそれを維持できるかどうかはまだ分からない。特に価格が上昇したり、不足が顕在化し始めたりすればなおさらだ」と述べた。

中国生態環境省は16日、2021年の冬季大気汚染対策キャンペーンについて、対象都市を拡大する方針を示した。中国では22年2月に北京および隣接する張家口市で冬季五輪が開かれる。

その他の国では生産が増加。力強い鉄鋼価格や堅調な需要で利益が押し上げられた。

日本の8月鉄鋼生産は前年同月比22.9%増。米国は26.8%増、インドは8.2%増だった。

ベイン氏は「伝えられているところによると、インドは中国の鉄鋼輸出縮小に向けた取り組みで恩恵を受けている」と述べた。

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