[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ産業連盟(BDI)は13日、今年の国内経済成長率を3.5%と予想した。新型コロナウイルス流行のため今年も「ノロノロ運転の年」になる可能性があると警告し、政府予想(4.1%)よりも慎重な見通しを示した。
BDIのルスヴルム会長は「受注簿はいっぱいだが、生産が需要に追い付いていない。パンデミック(世界的大流行)による制限と供給ボトルネックは経済の大部分に影響を及ぼしている」と述べた。
BDIは今年の輸出伸び率が4%前後に半減すると予想。ドイツの自動車生産に大きな打撃を与えている半導体といった重要部品の供給問題を挙げた。
会長は、オミクロン変異株が世界中で成長見通しに影を落としていると指摘。ドイツは特に最大の貿易相手国である中国のリスクにさらされているとし、中国当局が厳格な「ゼロコロナ」政策で感染拡大に対応すれば再び影響を受けることになるとの認識を示した。