[23日 ロイター] - ロシア財務省が23日公表したデータによると、同国の石油収入を運用する国民福祉基金(NWF)の資産規模が2月に前月比11.5%縮小し、1548億ドルとなった。投資先のロシア企業の価値が低下したことが要因。
ロシアが「ウクライナでの特別作戦」と呼ぶ侵攻が2月24日に始まって以降、西側諸国による一連の制裁を受けてロシア企業の株価は急落している。
NWFの資産規模は3月1日時点で、2022年に見込まれる国内総生産(GDP)の9.7%相当。1カ月前は1749億ドルで対GDP比10.2%だった。
流動資産は3月1日時点で1166億ドル(同7.3%)。1カ月前は1127億ドル(6.6%)だった。
NWFによる国内銀行最大手ズベルバンク普通株への投資評価額は推定1兆5000億ルーブル相当で、1カ月前の3兆ルーブルから低下。航空大手アエロフロートの投資評価額は474億ルーブルから307億ルーブルに低下した。