[ベルリン 16日 ロイター] - 独欧州経済センター(ZEW)が16日発表した8月のドイツ景気期待指数はマイナス55.3と、前月のマイナス53.8から小幅に低下した。
生計費の上昇で個人消費が打撃を受けるとの懸念が背景。ロイターがまとめた市場予想はマイナス53.8だった。
ZEWのエコノミスト、ミヒャエル・シュローダー氏は声明で「依然として高いインフレ率と暖房・エネルギーコストの上昇予想が、個人消費セクターの利益予想の下方修正につながった」と述べた。
「一方で短期金利の一段の上昇が見込まれるため、金融部門の期待は改善している」と指摘した。
VPバンクのエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は、独経済が第3・四半期にマイナス成長になるとの見方を示した。「第4・四半期も改善が見込めないことから、(2四半期連続でマイナス成長となる)リセッション(景気後退)が既に始まっている」とし「年明けも状況の改善を期待する理由はほとんどない」と述べた。
8月の現況指数はマイナス47.6と7月のマイナス45.8から低下した。