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穀物輸出合意失効でもロシア産の輸出協定は有効=ロシア外務次官

発行済 2023-06-20 13:10
更新済 2023-06-20 13:19
© Reuters.  6月19日、ロシアのグルシュコ外務次官(写真)は、黒海経由でウクライナ産穀物の輸出を可能にする合意が期限切れで失効したとしても、ロシアの輸出を支援する国連との協定は有効

[ロンドン 19日 ロイター] - ロシアのグルシュコ外務次官は19日、黒海経由でウクライナ産穀物の輸出を可能にする合意が期限切れで失効したとしても、ロシアの輸出を支援する国連との協定は有効性を失わないとの認識を示した。ロシア通信(RIA)が同日報じた。

ロシアはこれまで、ロシア産穀物・肥料の輸出を支援する国連との協定について、西側の制裁によって実行が妨げられていると主張。このため、7月18日に期限を迎える黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意について延長に応じる公算は小さいと繰り返し表明してきた。

© Reuters.  6月19日、ロシアのグルシュコ外務次官(写真)は、黒海経由でウクライナ産穀物の輸出を可能にする合意が期限切れで失効したとしても、ロシアの輸出を支援する国連との協定は有効性を失わないとの認識を示した。写真はブリュッセルで昨年1月撮影(2023年 ロイター/Yves Herman)

同合意が失効すると国連との覚書も無効になるか、との質問に対し、グルシュコ氏は「ならない」と述べた。

ロシアはウクライナ産穀物輸出合意を延長する条件として6項目の制裁緩和措置を掲げてきたが、これまでは西側の譲歩が得られなくても合意を2カ月ごとに更新。しかし最近では忍耐が限界に来たと示唆している。

グルシュコ氏は「西側諸国が食の安全保障に関心があるのなら、ロシアの穀物と肥料に関する制限措置と違法な制裁の解除に真剣に取り組むべきだ」と述べた。

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