[パリ 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日発表したフランスの6月のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)は、5カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を下回った。サービス業が予想外に落ち込んだ。
製造業とサービス業を合わせた総合PMI速報値は47.3と28カ月ぶりの低水準を記録した。5月は51.2、ロイター調査の予想は51.0だった。
HCOBサービス部門PMIは今年最低となる48.0で、前月の52.5から低下した。市場予想の52.0も大幅に下回った。
サービスPMIの事業見通し指数は6.2ポイント低下し53.6と、2020年10月以来の低水準となった。
HCOB製造業PMIは45.5で5月の45.7から低下した。市場予想は45.4だった。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のエコノミスト、ノルマン・リープケ氏は総合PMIについて「2021年初頭以来の低水準を記録した上に、前月から約4ポイントの大幅な低下となった」と指摘。
その上で「この落ち込みの主な原因はサービス部門にある」と述べた。調査対象企業はインフレと厳しい金融情勢を活動低下の理由に挙げたという。