[クアラルンプール 27日 ロイター] - マレーシア中央銀行は27日、通貨リンギの相場がこのところ過度に下落しているとして、相場安定のため市場介入する方針を明らかにした。
リンギ相場は7カ月ぶり低水準で推移しており、年初から対米ドルで6%近く下落。下落幅は域内通貨より大きくなっている。
マレーシア中銀は、リンギ相場の下落幅は経済のファンダメンタルズ(基礎的要因)を反映しておらず、最近の変動幅は不均衡に大きいと指摘。
アドナン・ザイラニ総裁補は「法的義務にのっとり、通貨の過度な為替相場変動を食い止めるため市場介入を行う」と説明した。リンギの価値は今後も市場が決定するとも述べた。