[東京 4日 ロイター] - 日銀が4日に発表した6月のマネタリーベースの平均残高は、前年比1.0%減の666兆9938億円だった。好調な企業業績を背景に3月期決算企業による法人税の国庫納付が膨らみ、日銀当預が圧迫されたものの、国債買い入れの継続で高水準を維持している。
内訳は、日銀当預が1.4%減の541兆2306億円。紙幣は1.1%増の120兆9744億円、貨幣は3.0%減の4兆7888億円だった。
6月末のマネタリーベース残高は670兆6045億円で、前月の672兆2761億円を下回った。コロナ対応特別オペの期落ちで日銀当預が544兆4448億円と前月末の546兆4409億円を下回った。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
(和田崇彦)