[ロンドン 6日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが6日発表した6月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は48.9と、前月の51.6から低下し、5カ月ぶりの低水準となった。
新型コロナウイルス流行初期の2カ月間を除くベースで、住宅建設が過去14年あまりで最大の落ち込みを記録した。金利上昇が響いた。
ロイターがまとめた市場予想は51.0。好不況の分かれ目となる50を割り込んだ。
内訳では、住宅建設が42.7から39.6に低下し、2020年5月以来の低水準。20年以前では、世界的な金融危機で住宅ローンが打撃を受けた09年4月以来の低水準となった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「金利上昇を受けて新規の住宅建設プロジェクトが縮小され、顧客の警戒感が高まったとの回答が目立った」と述べた。
土木と商業建設は大型インフラ事業や改修工事を背景に引き続き堅調だった。
ただ、経済の先行き懸念で新規受注が小幅に減少し、顧客の警戒感が強まった。
投入コストは10年1月以来初めて低下。燃料、鉄鋼、木材の価格が下落した。
製造・サービス・建設を合わせた6月の全セクターPMIは3カ月ぶり低水準の52.5。5月は53.8だった。