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英GDP、5月は前月比0.1%減 第2四半期はマイナス成長回避へ

発行済 2023-07-13 15:28
更新済 2023-07-13 17:54
© Reuters.  7月13日、英国立統計局(ONS)が発表した5月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%減となり、市場予想(0.3%減)ほどは落ち込まなかった。写真は6月、ロンドンで撮影

[ロンドン 13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が13日発表した5月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%減となり、市場予想(0.3%減)ほどは落ち込まなかった。

ストライキやチャールズ国王の戴冠式に伴う祝日の影響があったが、第2・四半期はマイナス成長を回避できる見通しだ。4月は0.2%増だった。

部門別ではサービス部門がゼロ成長、その他の部門は全てマイナス成長だった。

イングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)のエコノミクスディレクター、スレーン・シル氏は「今回の結果が8月の追加利上げを妨げることはないだろう」と述べた。

「しかし利上げの影響が実体経済に表れるまでかなり時間がかかる。これ以上の引き締めを行えば、過去の誤りを過大に修正することによって成長見通しを損なうリスクがある」と指摘した。

キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は、第2・四半期の経済成長率は0.1%程度で、英中銀のゼロ成長予想を若干上回るものの、年内には穏やかな景気後退に見舞われる可能性が高いと予測。19日に発表されるインフレ率によって、英中銀が金利をさらに0.5%引き上げるか、0.25%の利上げにペースダウンさせるかが決まるだろう、と付け加えた。

ハント財務相は高インフレが引き続き経済成長を阻害していると指摘。「経済成長を取り戻し、家計への圧力を緩和する最善の方法はできる限り早期にインフレを抑制することだ。われわれの計画は続く。計画を堅持する必要がある」と述べた。

ONSによると、芸術・娯楽部門、ホテル・外食部門が祝日で恩恵を受けたとの報告があった一方、医療・鉄道・教育部門はストが悪影響を及ぼした形跡がある。

6月のGDPが0.1%減を上回れば、第2・四半期のマイナス成長は回避できるという。英経済は追加の祝日で生産が一時的に減少した場合、その後数カ月にわたって生産が回復することが多い。

●ONSの別データによると、英国の5月のモノの貿易赤字は予想を上回る187億ポンドに拡大。欧州連合(EU)への輸出は2022年1月以来の低水準に落ち込んだ。

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