[シンガポール 17日 ロイター] - シンガポール企業庁が17日発表した7月の石油を除く輸出は前年同月比20.2%減少した。前年比の減少は10カ月連続。電子製品と非電子製品がともに減少したことに圧迫された。
減少幅はロイターがまとめた市場予想(14.4%)よりも大きく、6月の15.6%から拡大した。
季節調整済み前月比では3.4%減少。6月は5.2%増加していた。
中国向け輸出は6月に上向いていたが、7月は前年比20.1%減少した。
メイバンクのエコノミスト、チュア・ハク・ビン氏は、中国の製品価格下落と需要減退が輸出回復への期待を損ねていると指摘。
「われわれはまだ危機を脱していない。輸出と製造業の回復は脆弱で不透明だ」と話した。
7月は上位10市場への輸出が全体として減少した。
欧州連合(EU)向けは前年比38.6%減少。医薬品、一次化学品、特殊機械の輸出が落ち込んだ。
シンガポール貿易産業省が11日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方改定され、季節調整済みの前期比で0.1%増と辛うじて景気後退(リセッション)入りを回避した。
同省は今年の成長率見通しを従来の0.5─2.5%から0.5─1.5%に修正した。