[バンコク 26日 ロイター] - タイの8月の輸出は、世界的な需要低迷にもかかわらず、農産物や工業製品が伸び、予想に反して11カ月ぶりに増加した。
タイ商務省が26日発表した8月の貿易統計(通関ベース)によると、輸出は前年比2.6%増加。ロイターがまとめたアナリストの予想は4%減だった。
同省は「世界の製造業が前月比で改善したことが支援要因だった。ただ、通常の水準は下回っている」と指摘。今後もバーツ安が輸出を支えるとの見方を示した。
「第4・四半期は好調だろう。季節的に多くの受注が入る」とも述べた。
同省は今年の輸出を横ばい─1%減と予想した。
輸入は12.8%減少。アナリストの予想(10%減)以上に減少した。
貿易収支は3億6000万ドルの黒字。アナリストの予想は17億5000万ドルの赤字だった。
1─8月の輸出は前年比4.5%減少した。
8月の対米輸出は前年比21.7%増、対東南アジア輸出は10.3%減、対日輸出は15.7%増、対中輸出は1.9%増だった。