[北京 30日 ロイター] - 中国国営の新華社通信は30日、財政省のデータを引用して8月の宝くじ売上高が前年同月比53.6%増の529億6000万元(約1兆1056億円)になったと報じた。年初から8月までの総売上高は前年同期比51.6%増の3757億6000万元だった。
宝くじ販売額の大幅増は、6月の若年層(16─24歳)の失業率が過去最高の21.3%に達するなど軟調な景気が続いた時期と一致する。ソーシャルメディアの一部コメンテーターは、宝くじの売り上げ急増と、若者の景気に対する懸念拡大との関連を指摘している。
国家統計局は、8月の若年失業率の公表をデータ収集手法の最適化を図るためとの理由で突然中止し、ソーシャルメディア上で批判の声が上がった。
あるコメンテーターは微博(ウェイボ)に「景気が悪化すればするほど宝くじは売れる」と投稿した。
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