Takahiko Wada
［東京 １０日 ロイター］ - 日銀が１０日に発表した１０月のマネーストック速報によると、Ｍ３の平均残高は前年比１．８％増の１５９０兆２０００億円となった。伸び率は前月と変わらず。平均残高は３カ月連続で前の月を下回ったが小幅で、高水準での推移が続いている。季節調整済では残高が１５４カ月連続で増加した。
Ｍ３の内訳では、預金通貨が４．５％増の９５６兆９０００億円で、伸び率は前月の４．７％を下回った。銀行や信金の貸出の鈍化が影響した。現金通貨は０．４％増の１１５兆２０００億円となり、２００９年１２月以来の低い伸び率。ＣＤは１９．２％減の２９兆７０００億円。
Ｍ２は２．４％増の１２３５兆１０００億円で、４カ月連続で前月を下回った。広義流動性は２．０％増の２１１４兆８０００億円で、こちらは残高が３カ月連続で減少した。
広義流動性のうち、投資信託は２．６％増の９４兆９０００億円、外債は０．５％増の３１兆９０００億円。なお、広義流動性の速報値はデータ集計の関係で一部推計が含まれており、来月の確報以降にデータが改訂される可能性がある。
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マネーストック：
（和田崇彦）