Swati Bhat
[ムンバイ 26日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が26日発表した今年度第2・四半期(7─9月)の経常収支赤字額は83億ドル、対国内総生産(GDP)比は1%だった。前期の92億ドル(対GDP比1.1%)、前年同期の309億ドル(同3.8%)からいずれも縮小した。
赤字額はロイターがまとめたエコノミスト18人の予想中央値の90億ドルも下回った。
貿易赤字額が前年同期の783億ドルから610億ドルに減ったことや、サービス輸出が前年同期比で4.2%伸びたことが、経常赤字縮小につながった。
格付け会社ICRAのチーフエコノミスト、アディティ・ナヤー氏は、7─9月の経常赤字額は予想していた130億ドルよりずっと少なかったと説明した上で「10月の貿易赤字拡大を踏まえ、10─12月の経常赤字額は180億─200億ドル前後に広がると見込んでいる。それでもコモディティー価格が急反発しない限り、(来年3月までの)2023/24年度の経常赤字の対GDP比は1.5─1.6%にとどまる」と述べた。