[ロンドン 29日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが29日発表した12月の住宅価格は前年比1.8%下落で、市場予想以上の下落となった。前月比では横ばいだった。
前年比では金融危機のなか15.9%下落した2008年以来の大幅な下落となった。
ロイターがまとめたエコノミストの予想は前年比1.4%下落だった。
ネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は「住宅市場の動きは2023年を通して弱かった」と述べた。総取引件数は過去6カ月間、パンデミック前の水準を約10%下回り、住宅ローンを組んだ物件は約20%下回っているという。
住宅活動や住宅価格が来年「急回復」することはなさそうだと同氏は指摘。「景気が低迷を続け住宅ローン金利が予想しているように徐々にしか低下しないなら、来年住宅価格は再び小幅下落するか、ほぼ横ばい(おそらくは横ばいから2%の下落)となる可能性が高い」と述べた。