Megan Davies Leela de Kretser
[ニューヨーク 9日 ロイター] - スイス東部のダボスで15─19日に世界経済フォーラムの年次総会(通称ダボス会議)が開催される。世界各国の政府首脳や企業経営者らが集まり、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃など地域紛争が主要議題の一つとなる見通し。
ダボス会議のボルゲ・ブレンデ総裁は、今年の会議はこれまでで最も複雑な地政学環境下で開催されると述べ、中東やウクライナ、アフリカなどの紛争を巡りハイレベル外交協議が行われると説明した。
米国からはブリンケン国務長官とサリバン国家安全保障担当大統領補佐官が出席する。中東地域はカタールやアラブ首長国連邦の首脳らが参加予定で、イスラエルはヘルツォグ大統領が出席する。国連のグテレス事務総長や40カ国以上の外相も参加する。
過去2回のダボス会議ではウクライナ戦争が主要議題となった。今回もウクライナのゼレンスキー大統領がスピーチを行う。ロシア政府関係者が出席するかは不明。
中国は2017年に習近平国家主席が出席して以来、最もハイクラスの高官として李強首相を送る予定。
各国の中央銀行の政策や債務増加問題なども主要議題となる見通し。ロイターが入手した関連資料によると、非公開セッションでは英銀バークレイズとカナダの生命保険会社マニュライフ・ファイナンシャルの最高経営責任者の出席が予定されている。