[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのIT・通信・ニューメディア産業連合会(BITKOM)は10日、国内のIT・通信部門の成長率が今年加速し、ドイツの経済成長率を大幅に上回るとの見通しを示した。
今年の同部門の売上高は4.4%増の2243億ユーロ(2450億9000万ドル)になると見込まれている。昨年は2.0%増だった。
BITKOMのラルフ・ウィンターガースト会長は「地政学的な危機と予算削減という厳しい経済状況でも(この部門の)売り上げと雇用は増加している」と述べた。
ただ、今年の同部門の成長率予測は、他国には見劣りする。インドは7.9%増、米国は6.3%増、中国は5.7%増と予想されている。
同会長は「ドイツがデジタル化で追いつくには、企業や行政がより積極的に投資を拡大する必要がある」と主張。政府に対しデジタル化と経済成長を政策の中心に据えるよう求めた。
国際通貨基金(IMF)によると、今年のドイツの経済成長率は0.9%にとどまり、先進国平均の1.4%を大きく下回る見通し。