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マネーストックM3、3月は前年比1.8%増 残高は歴代2位の高水準

発行済 2024-04-11 10:05
更新済 2024-04-11 10:09
© Reuters.  日銀が4月11日に発表した3月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.8%増の1596兆8000億円となった。写真は円紙幣。都内で2013年2月撮影(2

Takahiko Wada

[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した3月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.8%増の1596兆8000億円となった。伸び率は前月の1.8%から変わらず。残高は2カ月ぶりに増加して歴代2位の高水準。過去最高となった預金通貨に支えられている。

内訳では、預金通貨が4.5%増の976兆6000億円で、残高は2カ月ぶりに増加して過去最高を更新した。現金通貨は0.5%減の115兆2000億円、キャッシュレス化の進展で減少幅は過去最大となった。CDは12.8%減の26兆円。

M2は2.5%増の1243兆9000億円。残高は2カ月ぶりに増加して過去最高を更新。広義流動性は2.1%増の2127兆2000億円で、こちらも残高は2カ月ぶりに増えた。

広義流動性のうち、投資信託は1.1%減の92兆3000億円と、2021年12月以来のマイナス転換。ただ、投資信託の残高は元本ベースで、速報では金融機関分のデータが未入手のため推計に基づいている。日銀の担当者は投資信託の動きについて「今後の確報やリバイスのパターン、資金循環統計も合わせて動向を見ていくことが適当だ」と述べている。

(和田崇彦)

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