[上海 15日 ロイター] - 中国の監督機関である国家ラジオテレビ総局(NRTA)は15日、無許可のビデオゲームのライブストリーミング配信を禁止すると発表した。
ウェブサイトに掲載した通達で、オンライン映画やバラエティー番組、ライブストリーミング、ショート動画など、あらゆるプラットフォームは、当局が承認していないゲームのライブストリーミング配信をしてはならないとした。
「無秩序なライブストリーミング配信や10代のゲーム中毒などの問題が社会で広く懸念されており、効果的な対策を講じることが急務となっている」と指摘した。
調査会社ニコ・パートナーズのシニアアナリスト、ダニエル・アーマド氏は、無許可のゲームは中国本土で正式にリリースできないが、ライブストリーミングプラットフォームの虎牙、闘魚、ビリビリなどでは、多くのゲームが宣伝されていると指摘。無許可のゲーム「エルデンリング」は今年、中国のゲームライブストリーミングプラットフォームで人気を博し、1日平均で累計1710万人が視聴していたと指摘した。
中国のゲーム大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)は今週、国内で認められていない海外のゲームをプレーできるサービスを停止すると発表した。
法律事務所ピラー・リーガルの上海オフィス責任者チャールズ・ユー氏は「厳格に施行されれば、ゲーム会社にかなり大きな影響が出る可能性がある」と述べた。