サウジアラビアの巨大石油会社アラムコが、フランスの自動車メーカー・ルノーと中国の自動車会社・吉利汽車（ジーリー）の熱機関を専門とする合弁会社、ホース・パワートレインの株式の10％を取得する目処がついた。この取引は、電気自動車の販売が低迷する中、アラムコが従来の自動車メーカーに部品を提供する事業の一部となるもので、現在協議中であり、最終決定には至っていない。
当初、交渉の初期段階では、情報筋はアラムコが20％前後の大きなシェアを確保する可能性があると指摘していた。しかし、情報筋の一人によれば、現在の合意では、ホース・パワートレインの価値は約74億ユーロ（約79億2000万ドル）とされている。
アラムコの株式に関する話し合いは極秘のままであり、ベンチャーに関わる両当事者は現在進行中の話し合いについてコメントを発表していない。吉利汽車にコメントを求めたが、営業時間外だったため、すぐに回答は得られなかった。
アラムコの合弁事業への関心は2023年3月に初めて示され、少数株主となる可能性を示唆する意向書に署名した。合弁会社自体は5月31日に正式に設立された。
ホースパワートレインの製品ラインナップには、ガソリンエンジン、ハイブリッドシステム、サーマル車用ギアボックスなどがあり、自動車業界が電動化に徐々にシフトしているにもかかわらず、内燃機関部門への投資継続を示している。取材時の為替レートは、1ドルが0.9342ユーロに相当する。
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