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カナダでも長短金利逆転、利下げ圧力高まる

発行済 2019-08-16 01:48
更新済 2019-08-16 01:51
カナダでも長短金利逆転、利下げ圧力高まる
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[トロント 15日 ロイター] - 米国に続きカナダでも長短金利の逆転が起きたことで、カナダ銀行(中央銀行)に対する利下げ圧力が高まるとの観測が出ている。

14日の米金融・債券市場では、2年債 (US2YT=RR)利回りが一時、10年債 (US10YT=RR)利回りを2.1ベーシスポイント(bp)上回った。長短金利の逆転は2007年6月以来約12年ぶり。 カナダ債券市場でも同日、2年債利回りが10年債利回りを約20bp上回り、差は2000年5月以来最大となった。長短金利の逆転は景気後退入りの兆候と見なされる。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「カナダ中銀が長短金利の逆転を看過することはない。現時点では長短金利はかなり大きく逆転しており、中銀が利下げを実施すれば、少なくとも見掛け上はある程度の正常性が示されることになる」と述べた。

カナダ中銀7月の会合で政策金利を1.75%に据え置くことを決定。ポロズ総裁は、国内景気回復を踏まえると現在のスタンスに違和感はないとし、「逆風が強まったり弱まったりするまでは、本日の金利設定に満足している」と述べていた。

カナダでは2000年と2007年にも2年債利回りが10年債利回りを上回ったことがあり、その後に中銀は積極的な利下げサイクルに入った。

アバディーン・スタンダード・インベストメンツ(ロンドン)のシニア投資マネジャー、ジェームズ・アセイ氏は「カナダ中銀は長短金利の逆転に神経を尖らせているとみられる。これは世界的な現象ではあるが、市場が発しているシグナルは懸念すべきものだ」と指摘。

マニュライフ・アセットマネジメントのシニアポートフォリオ・マネジャー、ホセン・マージャイー氏は「世界的な景気後退が現実のものとなる公算はかなり大きいと考えている。カナダも景気後退入りを免れるのは極めて難しくなることから、影響を最小限に食い止めるためにカナダ中銀は近く利下げを検討し始める必要がある」と述べた。

短期金融市場では、カナダ中銀が9月4日の次回会合で利下げを決定する確率が約25%であることが織り込まれている。前月は10%だった。12月までの利下げ実施はほぼ完全に織り込まれている。

アバディーン・スタンダードのアセイ氏は、市場は米連邦準備理事会(FRB)などの中銀を「圧迫しようとしている」と指摘。「勝利するのは市場だ」と語った。

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