[東京 23日 ロイター] - T&Dホールディングス (T:8795)傘下の太陽生命保険は、米欧株式を200─300億円程度積み増すことを柱とする今年度運用計画をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大で異例の低金利政策が世界で広がる中、長期的な視点で投資可能な銘柄を選別し、利回り収入を獲得するのが狙いだという。
電話取材に応じた運用企画部長の本田孝宏氏は、2月以降の株価下落局面で「今年度計画を一部前倒しする形で、配当利回りに着目しながら、米国株を中心に押し目買いを入れた。今期も市場動向を見ながら積み増したい」としている。
今期の各市場見通しは以下の通り。新型コロナの感染拡大と経済活動の急減速が幅広く影を落とす可能性を織り込んでいるが「減速は一時的で、年度後半にワクチン開発への期待などが膨らめば、回復への足取りが見えてくるのではないか」と予想する。
仮に年度後半に景気回復を市場が織り込む動きとなっても、今回策定の投資戦略は維持する方針。「再流行のリスクがある。円金利が上昇しない限り、基本姿勢も大きくは変わらない。米金利が上昇すれば米債を購入する程度だろう」という。
外債は前期実績が横ばい、今期は減少の予定。償還分の一部を米国のクレジット物等へ再投資するにとどめる。低金利が続く円債は事業債などに投資しているが、今期は横ばいの見通し。
日本国債10年物利回り ▲0.2─0.2%(年度末0.0%)
米10年債利回り 0.1─1.5%(同1.0%)
日経平均 16000─24000円(同22000円)
米ダウ 18000─27000ドル(26000ドル)
ドル/円 100―115円(同110円)
ユーロ/円 110―125円(同122円)
(基太村真司) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200423T080628+0000