[モスクワ 22日 ロイター] - ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は22日、景気後退に対抗するため、6月に利下げする用意があると述べた。ただ、インフレ率を下回る利下げは検討していないという。
オンライン会見で「6月に主要金利を1%引き下げるという選択肢を検討しているが、その可能性はまだ100%を下回っている」と指摘。ロシア経済は第2・四半期に前年比で8%以上縮小する可能性があるとした一方、年間のインフレ率を下回る利下げを実施する必要はないと語った。
インフレ率は中銀の年末予想である3.8─4.8%を据え置いた上で、今夏にピークを迎える可能性が高いとした。
石油価格低迷時にマクロ経済の安定性を維持し、緊急資金の確保を可能にする現行の財政規則については、大幅に改正する計画はないと言及。予算不足を補うために政府が借り入れを拡大する必要があるかもしれないとした。