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日銀国債買入、7月は短中長期債のレンジ引き上げ 超長期債据え置き

発行済 2020-06-30 17:20
更新済 2020-06-30 18:36
© Reuters. 国債買入、7月は短中長期債のレンジ上限引き上げ 超長期据え置き=日銀

[東京 30日 ロイター] - 日銀は30日、7月の「国債買い入れ予定」を公表した。短中長期債の1回当たりのオファー額のレンジ上限が引き上げられた。「残存期間1年超3年以下」は下限も引き上げられた。いずれも回数は6月と同じ。一方、超長期債はレンジ、回数ともに据え置かれた。

オファー額のレンジの中央値で試算すると、1年以下から25年超の対象利付国債では、トータルの月間買入額は7兆3750億円と、6月のオファー額6兆5000億円に対し、8750億円増加する。第2次補正予算編成に伴い大幅な国債増発となることから、イールドカーブを低位で安定させるための対応とみられている。

国債のカレンダーベースの市中発行額は、7月から当初計画比で83.5兆円増の212兆3000億円に膨らむ。2年から40年債の利付国債は、合計で毎月2兆6000億円増額される。2兆6000億円の増発に対し、日銀が国債買い入れを8750億円増額すると、33.6%を吸収する計算になる。

ただ、2年債でみれば、1兆円の増額に対し、日銀が「1─3年」を5100億円増額すれば、半分を占める。一方、5年債は6000億円の増額に対し、「3─5年」が1800億円の増額では30%、10年債は5000億円の増額に対し、「5─10年」が1250億円の増額であれば25%のカバーとなる。20年債の3000億円増額、30年債の2000億円増額に対しては、買い入れ予定の変更はなかった。

野村証券のシニア金利ストラテジスト、中島武信氏は、超長期債のレンジや回数の据え置きについて「超長期金利の水準は(欧米に比べて)日本の場合はそんなに上がっていない」という黒田東彦日銀総裁の発言を反映したものとみる。その上で「金利が上昇したタイミングでレンジの上限の方へ買入額を増やして調整していくのだろう」との見方を示している。

*日銀の国債買い入れ予定額 (カッコ内は6月のオファー実績)

<7月> <6月>

1年以下 500─1500億円 3回程度 500─1000億円 3回程度 (800億円)

1年超3年以下 2500─6000億円 6回 2000─5000億円 6回 (3400億円)

3年超5年以下 2000─5000億円 6回 2000─4500億円 6回 (3200億円)

5年超10年以下 2500─6000億円 5回 2500─5500億円 5回 (4000億円)

10年超25年以下 500─2000億円 2回 500─2000億円 2回 (1200億円)

25年超 0─500億円 2回 0─500億円 2回 (300億円)

物価連動債 300億円 2回程度 300億円 2回程度 (300億円)

変動利付債 1000億円 隔月1回 1000億円 隔月1回 (1000億円)

*7月からの1回あたり国債発行予定額

2年債:     3兆円(1兆円増)

5年債:2兆5000億円(6000億円増)

10年債:2兆6000億円(5000億円増)

20年債:1兆2000億円(3000億円増)

30年債:  9000億円(2000億円増)

40年債:  5000億円(変わらず)

*内容を追加しました。

(伊賀大記 坂口茉莉子)

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