[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は14日、欧州のインフレ進行について、依然として一時的とみられ、賃金に定着する兆しはまだ見られないとの見解を改めて示した。
総裁は、国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会で「今回の上昇は、おおむね一時的な要因によるものだと引き続き認識している」とし「こうした要因の影響は、来年中に年率の価格変動から薄れていき、年間インフレ率を押し下げるはずだ」と述べた。
「これまでのところ、賃金を通じた大規模な二次的影響の形跡は全くなく、ユーロ圏のインフレ期待は引き続きアンカーされているが、今後もインフレ見通しに対するリスクを注意深く監視していく」と発言した。