[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは、インフレ率が目標を上回る水準にとどまればECBは金融引き締めに踏み切ると述べた。ただ、現時点ではそうした展開になる公算は小さいとした。
レーン氏はリトアニアのベルスロ・ジニオス紙に対し「インフレ率が(ECBが目標とする)2%と比較して大幅に高すぎることがデータで示されれば、ECBは当然対応する」とし、「この目標を達成するために、ECBは資産買い入れ、目標を絞った融資プログラム、金利を含む全ての政策を調整する」と述べた。
その上で、こうしたシナリオの下でもECBの対応はガイダンスに沿ったものになると指摘。まず資産買い入れを終了させ、その後に利上げを検討すると語った。
新型コロナウイルスのオミクロン変異株については、昨年12月時点と比べると懸念は後退したとの見方を示した。
ECBは2月3日に次回理事会を開催。大きな政策決定はないとみられている。