[10日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は10日、1月の米消費者物価指数(CPI)が約40年ぶりの伸びとなったことを受け、自身のタカ派姿勢を「劇的に」強め、7月1日までに100ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されることを望むと述べた。ブルームバーグニュースとのインタビューで語った。
ブラード総裁の発言を受け、金融市場では6月末までにフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が1─1.25%に上昇するという見方が完全に織り込まれた。
7月1日までに開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)は3回。総裁の考えに基づくと、3回のうち少なくとも1回は50bpの利上げが実施されることになる。
CMEグループによると、3月FOMCで50bpの利上げが実施されるという見方が完全に織り込まれた。9日時点は約25%の確率にとどまっていた。また前日まで、大半のアナリストが25bpの利上げを想定していた。
米労働省が10日に発表した1月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比7.5%上昇し、伸び率は1982年2月以来、約40年ぶりの大きさとなった。上昇率は4カ月連続で6%を超えた。21年12月は7.0%だった。